こんにちは。積み木の教室Neiroです。
3月は1年間の総まとめ、ということで積み木でたっぷり遊びます。
『つみきでトントン』という絵本はもう何度も読んでいますが、
今日は出てくる積み木にもよーく着目してみました。
冒頭部分で、「つみきとつみき、二つ持ってきて…」というところをじっくり見てみると…
「円柱だ!」と気づく子どもたち。そして読み進めて、きりんができていくと、
「首は三倍体で作れそう!」
と、絵本に出てくるキリンや電車を見てみんな形を言い当てて行きました。
実際、最初に出てくるキリンをみんなで作ってみたのですが、
絵本を見つめる視線が、いつもと違うことに驚きました。
普段、絵本をきいてる時は、ニコニコしているのですが、
なんとも言えない、驚きの眼差しで絵本を覗き込んでいます。
どうことばにしたらいいのか分かりませんが、「絵本を観察している」と言いますか、
普段とは違った視点でじっくり見入ってくれました。形を探そうと一生懸命になってくれていたようです。
そしてこの絵本は「つみきの国で待ってるよ」と言って終わります。
そこから、今回は、自分のつみきの国を作っていきました。
親子クラスは電車が好きな子が多いので、線路ができ始めると、ぐんぐん発想が広がって、ゴロンとしていた子も「電車がやりたかった」「線路をつなげたい」とぽそっと言ってくれました。
みんなの線路に交わることはないものの、自分の場所でいろんな作品を手が止まることなく積んでいた子は、自分の場所で、電車を再現したりと、耳はきちんと集団の中へ向いていました。
土曜幼児クラスでは、「温泉」というキーワードがみんなに刺さったのか、自分の場所で、みんながマイ温泉を作っていました。「人形は裸にしないと」と互いにアドバイスしている姿は微笑ましかったです。
日曜幼児クラスは、自分の場所を決めたらどんどん作り始め、誰一人同じものはありませんでした。
山を作る子、家を再現する子、何人もでご飯を食べられるテーブルを作る子、トゲトゲの門があったり、
爆弾まで仕掛けられていたり、非常口完備の子…個性豊かすぎて追いつかない!
でも最後はみんなが、「ピンポーン、お邪魔してもいいですか〜?」と遊びに行き来して楽しそうでしたね。
日曜幼小メンバーは、よりじっくりと絵本を見て、「あ!これ作ってみたい!」とつみきザウルスや、絵本に登場するタワー、動物に挑戦しました。
一つ、二つ、完成していくと、各々のストーリーが展開して、
「プールから出たらジュースはただなんだよ」とジューススタンドを作ったり、
電車をぐるぐる巡らせて走ったりと、作ったものでたっぷり遊びました。
お母さんが到着した後も、「ほら!このつみきザウルスが僕の作品だよ!」と誇らしげに話す姿は輝いてましたね。
それぞれが「つみきのくに」を作って遊び、みんなが満足げにしていたことがとっても印象的でした。
作ったものの完成度よりも、積み木に向かっている時間そのものがとっても濃度の高いものになっているように感じます。
子どもたちの達成感がしっかり育まれているのは、今日のようなじっくりと自分の作品に向かっている日です。
造形や、ダイナミックなビーズ遊びをしている時よりも、より自己表現に向かう没頭力が身についているように思います。
次回も積み木です。たっぷり、じっくり、それぞれが楽しめる時間にしたいと思います!
いつも教室運営にご協力いただきありがとうございます。
ではまた!