
2025年3月2回目
いよいよ年度最後の活動でした。
今年度は、新しく入った子が少なく継続のお子様が多かったので、試行錯誤と、繰り返す経験がたくさん積めたように思います。友達同士の輪も広がり、すごく良い雰囲気でした。
今週のテーマは水の都「ベネツィア」です。
▶︎金曜幼児
川の間際にある家々の写真を見て、いろんな感想を教えてくれる子どもたち。
「どこの国だろう」「外国でしょ?」「知ってるよ!」ととても興味津々。
今日はお友達のお家に橋をかけるよ、と伝えてからスタートしました。橋の長さは、長板一枚では届かず、二枚では長すぎる…どうしようとあれこれ悩み、年長の男の子がこうしようと決めたのを見て、他の子達も真似ていました。子ども同士って、こういう真似っこが自然にできるからすごいです。それぞれのお家づくりは完全に自由に、好きなように作りました。みんな扉をつけたり、台所をつけたりいろんな工夫をし、ごっこ遊びへ進展。3人が同じ方向で遊べたのは珍しいことだったので、成長が嬉しかったです。
何より、「僕のだよ」と強めの主張が多かった男の子二人が、貸し借りをしていたり、女の子には、これ一緒にやってもいい?ここくっつけてもいい?と相談している光景がとても良かったです。
(金曜幼児クラス、絶賛募集中です)


▶︎金曜小学生
写真を見るなり、「今日はこんな感じね!」と作るイメージが湧いた3人。橋を作るんだよ、と伝えると、どんどん始めます。普段、お友達に誘われて、誰かと作ることの多い子が、無心に手を動かしていたのは驚きで、危ういバランスで積んでみたり、とても楽しんでくれていました。黙々作る子、おしゃべりが止まらない子、みんながゆったりと楽しむ姿は、本当に素晴らしいの一言。誰も手持ち無沙汰にしていません。例えるなら、大人がカフェで友達を語らっているかのような時間なんです。リラックスしていて、好きなことをしていて、そして楽しいね、と時間を共有している感じです。積み木の経験が増えて、年齢が上がっていくにつれ、こういうリラックスした空気感がたまに現れます。夢中になっているんだけど、終わった後は、おしゃべりした後みたいなスッキリしている感じ。幼児のエネルギッシュな遊びとはまた違う時間が立ち上がっていたように思いました。これも、3人&私の関係性、積み木遊びの経験値、月齢が複雑に関係していると思います。また4月からもとても楽しみです。
(金曜小学生クラス、絶賛募集中です)



▶︎土曜幼児クラス
このクラスは女の子同士がとても仲良しなので、ふざけて遊びがちの時もあるのですが、今日は二人ともささっと材料を集めてそれぞれが黙々と始めたのには驚きました。一人が集中するともう一人も一緒になって集中します。夢中になれる環境は、こうやって相互の関わりも重要ですね。途中から入ってきた子は、お母さんと離れるのに泣いてしまいましたが、そんな様子も、「落ち着いたら遊びたくなるんじゃない?」とみんなでそっと待っていました。しばらくすると、モジモジしながら「積み木で遊びたい」ときてくれた子を、全員で「やっときた〜」「遅いよ〜」と歓迎していたのもいい空気だと思いました。ある男の子は三角をいくつも重ねて屋根を作りました。一人で決めて、一人で全部やり遂げていて、とても満足そうでした。マイペースな子が多いクラスですが、だんだんと、75分間しっかり遊び込める日が増えてきました。来年年長になる子ばかりなので、いよいよ”作り込み期”が来るかな?と思うととっても楽しみなクラスです!



▶︎土曜小学生クラス
写真を見て、どこの国でしょう?とクイズからスタート。食事としてのイタリアンは身近ですが、意外と国名としてのイタリアって、出てこないんですね。ピザが有名だよ、というと、あー!わかった!と正解してくれました。お家づくりが大大大好きなクラスなので、川をまたぐ構成もすんなりと理解していた様子でした。階段作りや、屋根づくり、できるテクニックが増えている子どもたちですので、お互いに、「こうしてみない?」「僕、やり方わかるよ」と相談するシーンがたくさん見られました。とてもいい感じ!途中、お友達が作っている部分を、「全体像に合わない」と、言い争いが起きましたが、その子が「全体」のイメージを持っていることに驚きました。一方で、ちょっと言い方が強かったのでそこは伝えようかな、と思っていたところ、別の子が「それは言い過ぎ。今のは◯くんが悪い」とバッサリ。バッサリも言い過ぎか!?と思ったのですが、なんとなく、変に丸く収めるのも不自然に思い、「川をまたぐ橋は作ろうね、っていうルールしかなかったから、全体像があるなら、初めに話し合えばよかったのかもね」とだけ言いました。
教室という空間は、私の声が大きくなってしまいがちです。「先生が言うこと」が正しくなってしまう場で、どんな声掛けがいいのか悩むこともありますが、子どもたちが言い合ったり意見を出したり、時にバッサリ言い切ったりしているのを見ると、たった一回のやり取りじゃ”正しさ”なんてわからないな、と思います。
「子どもたちに不要な大人の介入」をしすぎないように、且つ、楽しく積み木遊びができるように見守っています。来月からはいよいよみんな小学生になります!そして新しいメンバーも増えます!ますますパワーアップしてていくと思います。(男の子だらけです!)


▶︎日曜幼児クラス
長板が大好きな子たちなので、橋渡しはどんどん進みました。橋を作るためのクレーンを作っている子もいて、短いテーマ設定の中にも物語が垣間見えました。親子クラスから進級してきた子たちですが、1年間かけて「お友達と楽しむ」ことが上手になりました。1年前、幼児クラスで大丈夫かな、と心配していたのが嘘のように、我慢や協働を覚え、「パパママ以外の人と楽しむ」「自分も相手も尊重する」と言う思いやりの心が芽生えているように思いました。今日は、階段作りに少し戸惑っていた子のサポートを年長さんがしてくれたり、「貸して」「いいよ」と言う言葉があちこちで聞こえました。また、遊びが見つからない子の横で、サポートのつもりで私自身も、「こうしてみようかな〜」と呟きながら積んでみますが、それを横目で見つつも「でも作りません」という自尊心の高さを見せた子も。この自尊心、実はすごく重要。子どもは大人に「教わりたい」んじゃないんです。「自分で気がつきたい」と言う思いが大前提にあるからこそ、単純に模倣をしないことが多いと思います。一方で、「真似してみよ!」とあっさり真似をすることもあります。(金曜幼児クラスにも書いた通り)
それは相手を尊敬しているから。その作品が素晴らしいと思うから。相手は「教えよう」としていない時に起こることもあります。この関わりこそ、異年齢でいろんな子ども同士で活動する醍醐味だと思います。「大人の真似なんかしませんよ!と言う自尊心」も、「お友達の作品かっこいいな!真似したいな!」と言う思いも、どちらも大切にしたいと思います。これからますます出来ることが増えていく時期です。同時に友達同士の衝突もあるかと思いますが、その都度子どもたちを尊重できる対話をしていきたいと思います。



▶︎日曜小学生クラス
先週お休み&振替が多かったせいか、久々に集まった〜と言う感じの雰囲気。開始10分くらいで、静寂を感じる瞬間がありました。一人一人が目標を定めて積んでいて、積み木を積む音しかしない、そんな静寂。
ある子は絵本を読みふけっていましたが、「そろそろやる?」と声をかけると「え!みんなもうこんなに作ってるの!?」と驚いていました。そのくらいすごいスピードで始まっていました。
イタリア、ベネツィア、橋、家…それはきっかけでしかなくて、好きなことを好きな場所でやってるだけだったかもしれません。「世界の景色を作ってる」と言う大人の満足感を嘲笑うかのような集中力!みんなの没頭を見てしまうと、本当に、テーマなんてなんでもいいんだよな〜なんて思ってしまいます。
繰り返しになりますが、「積み木が積めるようになる」のは、天才的なひらめきではなく「経験」です。「同じことしかしていない」と思われがちな遊びも、積み重なって「豊かな経験」になっていきます。いろんな形が使えるのも、ひらめくのも、無駄に思える積み方をたくさんしたからこそ。たいていのお子さんたちは、こういった時間を「とるに足らないもの」とされ不本意に取捨選択されてしまっています。「あぁしたら、こうしたら」と言う言葉から「それは良くない」「これは認められていない」と感じ取って、手を引っ込めてしまいます。遊びまでが最短ルートに設定されては、子どもは自分で考えることをやめてしまうのです。一方で、このクラスの子どもたちは、お父さん、お母さんに伸び伸びと見守ってもらえてきたのだろうな、といつも感心しています。遠回りに見える道のりも、見守るスキル。それは時に、苦行にもなりますが、じっくり見守って、成長を喜んできてくださったからこその、集中力と結束力だと感じました。今年度もありがとうございました。また4月からも楽しみです!



次回は4月11、12、13です。
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