こんにちは。積み木の教室の活動報告です。
今月は円柱で遊びました。各クラス、円柱の動きをたっぷり楽しんだ後に、
動物づくりへ。
導入に読んだ本は、ちょっと長いかな?と思いつつも、『もりのなか』を読みました。
親子クラスも幼児クラスも、みんな真剣に食い入るように見ていて、ちょっとびっくりしました。
繰り返し、でも、ちょこっとずつ変化があるこちらの本は、子どもにとって動物と森の世界に入るにはぴったりだったように感じます。
幼児・幼小クラスは、
「自分だけの動物をまず作りたい!」
「みんなででっかい動物を作りたい!」
いろんな意見が出て、「どっちもやろう!」となるクラスもあれば、
「いや、まだ円柱を転がしたい!」
「1頭じゃ足りない!赤ちゃん動物も必要!」
とみんなの「やりたい!」に圧倒されました。
親子クラスは、お母さんと一緒に、
机で動物づくりを楽しみました。
この時期のお子さんの可愛いところは、自分の身近な世界観への見立て遊びがどんどん展開していくところ。
キリンだった動物が突然、「かぶ」になったりと、とっても微笑ましかったです。
(好きなのかな?)
さて、幼小クラスですが、実は今月から開講で、
現在小学4年生と、年長さんがいらっしゃいます。
積み木が大好きな気持ちがどんどん伝わってくる子たちで、年長さんは「積み木楽しいな〜、なんでこんな楽しいんだろうな〜」と声に出しながら積んでいました。(めちゃくちゃ可愛いですね)
「なんで楽しいんだろうな」
私も、こんな気持ちに何度もなっていますが、やっぱり「自由に作れる」「正解がない」「やりたいことに応えてくれる」こんな風に感じます。
この生徒さんには、「なんでも作れるからじゃないかな」と答えましたが、
答えはきっと彼の中にあるんだろうな、と頼もしく感じました。
そしてこの二人の会話でちょっとびっくりしたこと。
今日のテーマである「円柱」を見せて、この形の名前知ってる?と聞いたら、
年長さんが「丸だよ!」と言いました。すると小学四年生が「違うよ、だって、丸なのはここだけだもん」と丸の面を指さしました。
すると年長さんが、「あ、そっか。」と納得して、う〜ん?と唸ったのち、
円柱の円ではない側面を見せました。するとすぐに、
「あ!四角なんじゃない?あれ、やっぱり丸?わっかんないな〜」と笑っています。
比べてみると、よく見てみると、こんな小さな子でも、違うところ、おんなじところ、を見抜いて、答えようとしてくれています。
そんなシンプルな探究心がしっかりと根っこに育っている子なんだなぁと感動しました。
子どもって、答えを自分で見つけたいんだよ、っていつもいろんなところでお話ししていますが、答えを探すきっかけとか声掛けとか、導入っていうのを意識して暮らさないと、「答えを待つ」子になってしまいます。
改めて、子供の洞察力にハッとした出来事でした。